Linked Data 公開手法の新提案
LOD Smart Index

NEWS 

  • 緯度経度の座標を、OpenStreetMapで表示する機能の追加(ver2.2)(2018.7.19)
    OpenStreetMap使用のデモはこちら
  • デモに、共通語彙基盤「妖精」「お金」「将軍」を追加(2018.6.24)
  • Downloadメニューからリソースをダウンロードした際の、URLデコードの問題を修正(ver2.1)(2018.6.21)
  • デモに「クリアファイル データベース」(クリアけんじ様 作)を追加(2018.6.21)
  • デモに「介護の構造化マニュアルの例」(Satoshi Nishimura and Service Intelligence Research Team, Artificial Intelligence Research Center, National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, Japan 作 / CC BY-SA 4.0)を追加(2018.6.21)
  • デモに「OWLラーメンオントロジー」を追加(2018.6.19)
  • SSLに対応する修正を行いました(ver2.0以降)(2018.3.27)
  • 各パラメータやスタイルシートを簡単に設定できるダウンロードフォームを公開しました。
    それに伴い、LOD Smart Indexのファイルそのものと、CSSファイルのダウンロードは廃止しました。(2018.3.27)
  • ダウンロード及び設置方法の解説

  • LOD Smart Index ver2.2 ダウンロードフォーム
    Copyright(c)2017-2018 Masahiro Hayashi / Released under the MIT license
  • デモンストレーション

    SSL対応版

  • 共通語彙基盤「妖精」 by Masahiro Hayashi
  • 共通語彙基盤「お金」 by Masahiro Hayashi
  • 共通語彙基盤「将軍」 by Masahiro Hayashi
  • OWLラーメンオントロジー by Masahiro Hayashi
  • 共通語彙基盤ラーメンデータセット in Kyoto by Masahiro Hayashi
  • クリアファイル データベース by クリアけんじ / Adapted.
  • 介護の構造化マニュアルの例
     by Satoshi Nishimura and Service Intelligence Research Team, Artificial Intelligence Research Center, National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, Japan / CC-BY-SA 4.0 / Adapted.
  • 京都市施設情報LOD by 京都市役所 / Adapted.
  • 京都が出てくる本のデータ by ししょまろはん / Adapted.
  • 図書館員が調べた京都のギモン ~京都レファレンスマップ~ by ししょまろはん / Adapted.
  • 第四紀噴火・貫入活動データセット by 産業技術総合研究所地質調査総合センター / Adapted.
  • 地質文献データセット から約11万トリプルを抜粋
     by 産業技術総合研究所地質調査総合センター / Adapted.
  • 教科書LOD by 江草由佳、高久雅生 / Adapted.
  • 小倉百人一首かるたデータ by Nanako Takahashi / Adapted.
  • 越前若狭いろはかるた by Nanako Takahashi / Adapted.
  • 農作業基本オントロジーに基づく農作業名称のデータ by 共通農業語彙(CAVOC) / Adapted.
  • 大阪市の統計情報一覧 by 古崎晃司 / Adapted.
  • ヨコハマおすすめスポット by横浜市職員有志勉強会 by よこはまYYラボ / Adapted.
  • SABAEグルめぐり by さばえものづくり博覧会実行委員会 / Adapted.
  • 横手やきそば暖簾会加盟店 by 横手市情報政策課 / Adapted.
  • エッセンシャルオイルについて by Terue Takatsuki / Adapted.
  • SSL非対応版(httpリンクの画像表示を優先)

  • 日本のサッカー選手 by 太田 朔久 / Adapted.
  • Tim Berners-Lee's FOAF by Tim Berners-Lee / Adapted.
  • 北海道おさかなデータブック by 中山圭太郎 / Adapted.
  • 本に出てくる京都のおいしいもののデータ by ししょまろはん / Adapted.
  • 宇部市の文化財 by 宇部市 / Adapted.
  • 全国風穴データ〔信州・東信編〕 by 前川道博 / Adapted.
  • 吉川なすのレシピ by 鯖江市役所 / Adapted.
  • メガネストリートのめがね by 福野泰介 / Adapted.
  • 注記

     上記デモは、各著作権者が提供しているオープンデータを改変したものを利用させていただいております。このデモで使用している改変後のデータ及び、デモから出力されたデータは二次利用による再公開を認めません。
     データを利用されたい場合は、各著作権者がデータを公開しているWebサイトから元データをダウンロードし、そのライセンスに従ってご利用ください。

    LOD Smart Index について

     自作のLinked Dataを、どのような手法で公開し、どう視覚化するか。悩みどころですよね。
     特に大きな壁となるのが、LinkData4原則のうちの一つ、参照解決(dereference)ではないでしょうか。
     特定の事物を表すURIを、参照解決可能にする方法はいくつかあります。
     一つは、サーバーにリダイレクトの仕組みを構築することです。ただこの方法は、サーバーに関する詳しい知識が必要で、技術者でない者が自力で行うには困難が伴います。
     もう一つは、LinkData.org のような、オープンデータ活用支援プラットフォームを活用する方法です。データの登録も簡単で、かつ他のデータとも「つながる」ことのできる、非常に有用な公開方法ですが、自分のホームページ内で、自分流にデータを提供したい、という要望には残念ながら応えられません。

     また、RDF Linked Dataの特徴として、特定のデータを抽出したり、更新等の操作を行うためのクエリ言語 SPARQL の利用が挙げられます。
     SPARQLを利用するには、VirtuosoやFusekiのようなRDFストアサーバを設置するのが理想ですが、 個人や小規模な市民グループが、自前で構築し、それを管理運用するのは、費用的・技術的に無理があります。
     そこで、私のような趣味でLinked Dataを作っている者が、SPARQLを利用したい場合、 一般的には、RDFストアのクラウドサービスを利用させてもらうこととなります。
     我が国においては、以前、Sparql EPCU という優れたプラットフォームがありましたが、現在は使えなくなってしまいましたので、海外のサービスを探すか、諦めるか、という状況となっています。

     そこで私は、上記の諸問題をSmartに解決し、LODのさらなる発展に寄与するための技術基盤として、今回この「 LOD Smart Index 」を開発しました。その特徴は以下の通りです。

    元データと「index.html」をサーバに転送するだけ。サーバサイドの設定は一切不要
    URIの参照解決を可能とする
    Googleライクなデータの検索ができる
    SPARQLが利用できるようになる
    データを様々なフォーマットで出力できる(RDF/XML、JSON-LD、Turtle、N-Triples、CSV)
    スマートフォンにも最適化

     もちろん、LOD Smart Indexにも欠点はあります。
     LOD Smart Indexは、HTMLとJavascriptのみでできており、すべてWebブラウザ上で動作するものです。そのため、ブラウザの「見た目上の」変化を起こすことはできますが、特定の事物のRDFそのものをサーバ出力させることはできません。また、SPARQLの「エンドポイント」としてレスポンスを出力させることもできません。
     ですので、考え方によっては、機械判読性の向上を目指すLinked Dataの理念とは反しているものかもしれません。
     しかしながら、草の根レベルでLinked Dataの普及を促進するためには、設置の容易さ、使いやすいインターフェース、そして優れた「人間判読性」が何より重要ではないでしょうか。
     LOD Smart Indexを、Linked Data公開のスターターキットとして、上手に使っていただけたら幸いです。

     あなたのデータで LOD Smart Index をご利用していただきましたら、活用事例としてこちらのホームページで紹介させていただきますので、もしご希望がありましたら、作者までご連絡をお願いします。

    技術的なこと

     LOD Smart Index は、index.html 内に書き込まれたスクリプトにより、すべての処理をWebブラウザ上で行います。サーバサイドの処理は一切行いません。ただし、データを読み込むのにHTTP通信を利用するため、ローカルでは動作しません。
     サーバ上の index.html をブラウザで開くと、同一ディレクトリに置いたRDFデータを自動的に読み込んで、すべてのトリプルをオブジェクトとしてメモリに格納します。そのメモリ上のデータを利用して、様々な処理を行います。
     処理速度はクライアントPCの性能と、使用するWebブラウザに依存します。数万トリプルまでのデータセットであれば軽快に動作しますが、10万トリプルを超えると、動きが遅くなったり、SPARQLがフリーズすることもありますのでご了承ください。
     RDFデータのネスト(入れ子)は6階層(※ブランクノードを5つ挟む状態)まで対応しています。
     今後は、処理速度の向上のためにロジックを見直すとともに、さらに導入しやすくなるよう、ユーザーが入力する初期パラメータのセット方法を改善していきたいと考えています。

    利用させていただいたオープンソースプログラム

     タートルパーサーとして Ruben Verborgh 氏の N3.js (MIT license) を、 SPARQL機能実装のため Antonio Garrote 氏の rdfstore-js (2011-2015 / MIT license) をソース内に組み込んでおります。

    ご利用にあたって

  • このページはリンクフリーです。ドメイン「www.mirko.jp」内のどのページにリンクしていただいても構いませんが、できるだけトップページであるこちらにリンクをお願いします。
  • LOD Smart Index は、個人的な研究目的で作成したものであり、その機能について作者が保障したものではありません。利用に関して発生した損害等について、作者は一切の責任を負いません。
  • モダンブラウザ(Chrome、Edge、IE11、Firefox、Opera、Safari)での動作確認は行いましたが、他のブラウザで正常に機能するかどうか分かりかねます。
  • 不具合を見つけられた場合や、改善のご要望、活用事例の掲載依頼等がありましたら、作者までご連絡をお願いいたします。
  • © Masahiro Hayashi / profile
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